インプラントをこんなふうに利用しよう
肉が安くてビジネスにはならないからだ。
鮪を獲るほうがビジネスになる‐というわけである。
鮫が網にかかってもひれを取って乾燥させるぐらいで、魚体そのものは海に投げ捨てる。
ひれだけは漁船員が港にもどったときに売って小遣いにしたりする。
ひれは長い間、中国人がスープに使ってきたものである。
一方、鮫を目的にして鮫漁が行なわれている場所では、捨てる部分も少ない。
たとえばメキシコ、コスタリカ、その他の中米諸国、キューバ、カリブ海の諸国では小さな漁船でローカルな鮫漁が行なわれていて、鮫の体のすべての部分が捨てることなく利用されている。
肉は塩漬けや生で食べ、皮もなめして利用し、ひれはスープ用に売られる。
このひれがいちばん高価に売れる。
ひれスープは背びれ、胸びれ、尾びれを問わず、どのひれでもつくれる。
体重150ポンド(約68キロ)の鮫の全身のひれを乾燥させたものは、1セットで150ドル以上で売れる。
金持ちの中国人なら、鮫ひれスープ一杯に10〜20ドルも払うのである。
中国では大昔からひれスープを、毎日たくさん飲んできた。
彼らは、鮫の軟骨の健康増進効果を長年知っている。
彼らはひれスープを、若さを保つ霊液で性欲を強めるものと信じている。
また、中国人にとって、長い間のひれスープ飲用の歴史は、鮫の軟骨に有害なものが含まれておらず、悪い副作用がないことをも示すもっとも確かな証拠でもある。
鮫製品を健康のために利用するのは、いまに始まったことではない。
前述したように、第二次大戦ごろまでは鮫の肝油が使われていたし、世界中で治療のためのもっとも有力ないくつかの種類のガン、とくに乳ガンがアメリカに比べて中国でははるかに少ないといったことも興味をひく。
そして、この違いの一因は食事にある、というのが研究者の一致した見方である。
スパゲッティに似た蛋白質の繊維はひれスープの主材料だが、これは軟骨のなかにあるものと同じものだ。
この繊維も適切な方法で粉末にすると、びっくりするような健康上の効果があり、これで問題にしているのもその効果のことなのである。
火傷の治療にも鮫が効果的なことが証明されている。
1979年、ボストンのm総合病院でJ・F・p博士らは、火傷の治療に際し、人間の皮層の代用品をつくるのに鮫の軟骨を使ってみた。
火傷治療では、まず焼けただれた皮層を取り除くことが治療のスタートになる。
しかし、筋肉、脂肪、組織などをむき出しにしたあと、ただちにそれを覆わねばならない。
p博士は、抗原抗体反応納咽を起こさずに人間の皮層と同じ働きをする人工の皮層ができると信じていた。
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